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スラムドッグ$ミリオネアを見た感想 (【注】ねたばれあり)

見たことあるクイズ番組「ミリオネア」からいきなりスタート。1000万ルピーを手に入れた主人公ジャマールは、不正を働いて正解したと言われ、拷問のような尋問を受ける。


そこで第1問から順に答えを知っている理由を話していくことで、彼の幼少時からの生い立ちが明らかになっていく。しかしそれは彼のこれまでの悲しい生活を物語るものだった。


スラム街の喧騒とそこに巣食う闇に翻ろうされるジャマールと兄のサリーム。親を失ったという共通点を持つ少女ラティカとの出会いと別れ。ここまでは悲しみが多い反面、その後のスラムの闇から抜けだした兄弟のたくましい生き方は小気味良い。


スラムドッグミリオネア?
(画像は goo映画 より拝借)


兄弟は生きる力を身に付けた後、ラティカを探し出し再会する。しかしこれが兄弟を分かつことになる。力と金に魅せられていく兄サリーム、純粋な気持ちでラティカに愛を向けるジャマール…

この映画は映像のシンクロのさせ方が上手かった。尋問を受けて答えている今のジャマール、クイズに答えている数時間前のジャマールと司会者のやり取り、答えを知ることになった理由になる昔のエピソード、これがミックスされることで全く飽きが来ないのです。かといってこの3つが分断されてわかりにくいということもない。


スラムドッグミリオネア?
(画像は goo映画 より拝借)


他にも、広大なスラム街を上空から眺める圧巻なシーンやタージマハールの美しき夕焼け。ムンバイの洗濯場の景色、そして人物のアップ。美しい映像が多かった。


見終わったとき、嫁さんが「パワーを感じる映画だね」といっていましたが、僕はちょっと違う印象だった。インドの社会問題を語るには中途半端で、最後には金も女も手に入れたアメリカ映画らしいショーだなと正直思いました。アカデミー賞8冠と大騒ぎしていたものが、これ?とも。


でもね、これでいいのかもと今は思う。スラム問題を真正面から捉えるのは映画でなくてもいい訳だし、逆にこの映画ならそういう問題もあるんだと、初めて認識する人にはちょうど良い。社会問題をうまく取り入れたエンターテイメントとしては一流だ。


そもそも監督の考えはこうらしい。
またボイル監督は同作が描写するのはムンバイの実情ではなく、根底にあるのは全世界に共通する物語だと説明している。

「大きな困難に打ち勝つ勝利の喜びを描いた作品だ。だから公開が始まった米国や英国でも好意的に受け取られている」。

でも一番心に残ったのは、物乞いとして少しでも多く施しを受けられるようにと、大人に目をつぶされ盲目となったかつての友達が、ジャマールに出会うシーン。ジャマールが名乗らずとも彼だと気が付く。これは心に突き刺さりました。


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インドは世界第4位の経済大国になったが、人口1億1000万人のうち約4分の1がスラム街に住むという格差の国。そしてこの映画の舞台になった都市ムンバイ(ボンベイ)は、2015年までに東京に次いで2番目に人口が多い都市になると予測されているそうです。

子役の子供たちの現実はこれなんだよね…(下記参)。

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